二、最先端の武器の配備、前線軍事基地での米軍の実力強化
米QDRは、「米国は今後、北東アジアでの強大な軍事プレゼンスを保持すると同時に、オセアニアと東南アジアへの軍事配備も強化していく」としている。米陸軍はこの1年、アジア太平洋地域での軍事プレゼンスを絶えず強化し、太平洋陸軍司令部への派遣兵力を6万人から10万人余りに増やしてきた。
米海軍作戦部長のジョナサン・グリーナート大将は8月20日、今後5カ年の方針を示す「航海計画」を発表した。オバマ政権の実施するアジア太平洋リバランス戦略と呼応するこの計画によると、米海軍は2020年までに、前線基地の艦艇を現在の97隻から120隻に増やし、太平洋地域に配備された艦艇は現在の50隻から65隻に増やす。この作戦計画には、米海軍の「最も強大なプラットフォームは西太平洋で軍事行動を展開する」とはっきりと書かれている。軍備には、最新のズムウォルト級ミサイル駆逐艦、統合高速輸送船、哨戒機「ポセイドン」、電子戦機「グラウラー」、統合打撃戦闘機「F-35C」などのグレードアップ版飛行機などが含まれている。
10月17日、米海軍艦隊司令部は、米海軍のアジア回帰戦略の一部分として、駆逐艦3隻を今後3年で米国本土から日本へと送ることを宣言した。この3隻の駆逐艦はいずれも、最新式の作戦系統を装備し、最新の防空・弾道ミサイル防御・水上戦・水中戦の能力を備えている。米海軍艦隊司令部の報道官によると、このような調整は、最も先進的で最も能力のある軍艦を太平洋地域に移そうとする米海軍の計画の一部分である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月1日