四、同盟国の軍事力強化を支援し、双方・多角防衛協力関係を樹立し、相互的な軍事協力ネットワークを構築する
今年のQDRによると、米国防総省による「米政府の『アジア太平洋リバランス』戦略の推進と実施の核心は、オーストラリア・日本・韓国・フィリピン・タイなどの国との安全保障での同盟を強化し、近代化プロセスを加速させることにある」と同時に、「同地域の重要なパートナー国、シンガポールやマレーシア、ベトナムなどの国との防衛関係を深化」し、これらの同盟関係とパートナー関係を通じて、深刻化している地域の課題への協力パートナーの対応能力を高めることにある。QDRはさらに、「米国はインドが、能力のますます高まる行為体として同地域で台頭することを支持しており、我々も、インドとの戦略協力パートナー関係を深めている」とした。
米国は日本を、米国のアジア太平洋の同盟国の基石と捉えており、米国の「アジア太平洋リバランス」戦略の実施にとりわけ重要だとみなしている。一部の米国の学者は、日本が今年、集団的自衛権を解禁したのは渡りに船であり、「米国の国防予算が縮小され、同地域での予算不足が問題となっている現在、強硬な日本は力量を倍増する役割を果たしうる」と指摘している。米国から見れば、日本の軍事力の拡張と集団的自衛権の行使のメリットはデメリットを上回っている。米国のねらいは、日本が中国をやりこめる手先となり、日本の力を利用して中国に挑戦し、中国を牽制することにある。この目的を達するため、米国はさらに、遠距離攻撃力のある武器を販売し、日本の軍事力を高める意向を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月1日