五、同盟国やパートナー国との共同軍事演習を行い、アジア太平洋地域のリバランス戦略を進め、米国とアジア太平洋地域の利益の維持をはかる
米海兵隊と韓国軍は今年3月から4月まで、20年余りで最大規模の陸海作戦演習を開催した。重点は上陸演習に置かれ、合わせて1万3千人が参加した。
米国は8月、オーストラリアとシンガポール、タイ、アラブ首長国連邦、フランス、ニュージーランドと共同で、22日にわたる大規模な空中作戦演習を太平洋地域で実施した。
米陸海空軍と海兵隊は9月、グアム島付近の海域で軍事演習「勇敢な盾」を開催し、米4軍間の共同作戦能力の向上をはかった。
米国・日本・フィリピンは10月22日、南中国海で共同軍事演習を行った。米国の空母「ジョージ・ワシントン」とイージス巡洋艦が参加し、日本とフィリピンの護衛艦も演習に参加した。米・日・フィリピンによる南中国海での初の共同軍事演習となった。
米陸軍と日本陸上自衛隊は10月27日から11月7日まで、双方の部隊の共同作戦能力を高めることをねらいとした共同軍事練習「オリエント・シールド」を北海道で開催した。
以上は、米国が今年、太平洋地域で頻繁に行った軍事演習の一部でしかない。
「中国を牽制・包囲する意図はない」というオバマ大統領の主張は、米国が実際に取っている行動とはかけ離れていると言わざるを得ない。オバマ大統領を含む米国人の発言については、その内容を慎重に聞くだけでなく、その行動をしっかり見守っていかなければならない。(文:新華社世界問題研究センター研究員、徐長銀)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月1日