結婚の予定は?
これは日本が終わりを迎えたというわけではない。しかし減少する人口にさらなる成長を実現させるのは非常に困難だ。
答えの一つは、女性かもしれない。日本人女性は貴重な資源だ。日本人女性の教育水準は世界トップクラスだが、この才能は無駄にされている。
一人目の子供の出産後、正社員にならない日本人女性は、北米や欧州の数を大幅に上回っている。子供の入学後に正社員に戻る人はもっと少ない。
ゴールドマン・サックス日本法人の調査によると、日本人女性の正規雇用水準をイタリアと同等まで高めれば、日本のGDPは15%増加する。
安倍首相は、いわゆるウーマノミクスを支持すると表明した。安倍首相は非常に大きな目標を掲げた。2020年までに、日本企業内の女性役員の比率を30%にするというのだ。
この目標が実現不可能であることは、さまざまな原因からも明らかだ。最も重要な原因は、日本の企業文化だ。日本のOLと仕事上の経験について話をすれば、次のような話を耳にすることだろう。
勤務時間が長く、深夜まで続くことも多い。男性主導の飲み会は、仕事の一環だ。出産をしたり、定時退社し子供と食事をすれば、出世の機会を失ってしまう。分かりやすく言えば、仕事と家庭を両立する正社員の仕事はほぼ不可能だ。
東京のある名門大学を卒業した女性は、日本の大企業の面接に行ったところ、「結婚の予定は?」と聞かれたという。