1月27日は、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所解放70周年記念日、国際ホロコースト記念日だ。強制収容所の数百人の生存者、数十カ国の政府首脳・代表が盛大な記念活動に出席する。今回の活動は、世界的に反ファシズム戦争勝利70周年を祝う序幕を開く。
2015年は歴史を振り返り総括し、未来を展望し計画を立てる重要な年だ。安倍首相は先ほどテレビ番組の中で、戦後70周年の節目に発表する談話で、戦後50周年の村山談話と戦後60周年の小泉談話のキーワードを継承するかと質問された。これらのキーワードには、「植民地支配」「侵略」「謝罪」が含まれる。安倍首相は回答の際に、これらの表現を故意に避け、現政権の歴史に対する観点を反映することを強調した。
安倍政権の歴史に対する態度は、とっくの昔に暴露されている。安倍首相は日本の侵略の歴史を美化する試みを続けており、あたかも罪を隠さなければ国は光りあふれる未来に向かえないかのようだ。
アウシュビッツ強制収容所解放70周年記念活動の出席者には、ドイツの首脳が含まれる。ドイツの首脳と高官は、これまでも類似する活動に出席してきた。ドイツは2005年、アウシュビッツ強制収容所解放60周年の記念活動を催し、シュレーダー首相(当時)らが出席した。メルケル首相は2013年にナチス最大のダッハウ強制収容所を訪問し、談話を発表し犠牲者に献花した。
ドイツの談話では、歴史の責任を担うことが中心的な思想となっている。ドイツの高官は歴史に対して、「悲痛」、「悔み」を表明している。