韓国の朴槿恵大統領は先ほど「3・1独立運動」の式辞の中で、日本に対して勇気を出し、歴史的事実を率直に認めるよう促した。
2015年は日韓国交正常化50周年だ。朴大統領は「3・1独立運動」の談話の中で、日本が韓国とパートナーとして前進し、今後50年間の新たな歴史を描いていくことを願うと述べた。これは安倍晋三首相が数週間前に国会で施政方針演説を行い、日中・日韓関係の改善の願いを表明したことを想起させる。先ほど駐日中国大使は日中友好新年会で、中日関係は安定な改善の実現に向けた重要な時期に差し掛かっていると述べた。
中日・日韓関係は共通する願いの下、新たなチャンスを迎えている。しかし不幸なことに、歴史問題が依然として、日本と2大隣国との関係改善の越えがたき壁となっている。
最大の問題は、安倍首相が歴史修正主義を貫き、日本の軍国主義の歴史を否定しようとしていることだ。安倍首相は間もなく発表を予定している終戦70周年の談話で、50・60周年の談話の「侵略」「植民地支配」といったキーワードを継承するつもりはないと明言した。日本政府は慰安婦問題の言い逃れに力を注ぎ、「強制性」という事実をひた隠しにし、歴史の定義を覆そうとしている。安倍首相はさらに概念のすり替えを行い、「侵略の歴史」を「戦後の歴史」に変えることで、日本の戦後の国際社会に対する貢献を強調し、「未来志向」により問題への注目をそらそうとしている。