日本人が東京大空襲を記念する10分の1の力でも良いから、南京大虐殺を懺悔し、731細菌部隊のおぞましい行為を反省し、慰安婦とその子孫に謝罪・賠償することに向ければ、北東アジアはどれほど平和になるだろうか。
世界の反ファシズム陣営が軍国主義の日本を打ち負かすまで、数年の時間しか掛からなかった。しかし日本に対して、戦争で完全な間違いを犯したこと、日本が被害者である以上に加害者であること、原爆投下と東京大空襲には深い因果関係があることを認めさせる必要がある。世界は70年の時間を費やしてもこれを実現しておらず、永遠に不可能かもしれない。
日本が原爆を投下され大空襲を受けたのが「自業自得」であったと言えば、多くの日本国民の気分を害するだろう。しかし日本政府の関係者は、南京大虐殺を否定し、慰安婦の強制連行の罪の言い逃れをし、戦争の定義付けと心からの謝罪を拒んでいることで周辺諸国の気分を害しているが、これは日本人が「原爆投下はあっぱれ」と言われた時の気分と同じことを理解しているのだろうか。
歴史問題を早期解決するためには、まず日本が侵略の罪を徹底的に反省しなければならない。今年は反ファシズム戦争勝利70周年という節目の年であり、日本に心を入れ替えるチャンスを与えている。当然ながら安倍政権は、戦争の罪の言い逃れをさらに続けることができる。何はともあれ、世界は今年、歴史問題を巡り日本に注視することになる。道化を演じるか、世界の人々にあるべき道徳心と勇気を見せつけるか、その選択権は安倍政権が握っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月12日