中国の一部の専門家は、海外での医薬品購入ブームについて、「この行為を批判することはできないが、観光客は盲目的に流れに従うべきではない」と注意を促した。
北京朝陽医院薬剤科の薬剤師である陳慧氏は、「世界的に見ると、日本は高機能の医薬品を特別多く生産している国ではない。1000種の輸入薬品のうち、日本が特許を持つものは20種未満だ。日本が特許を持つ場合も、中国で検査に合格した同じ薬品であれば、その主要な効果に差はない。つまり中国人客が購入している医薬品は、日本でなければ買えない、もしくは日本産が最も良いというわけではない」と述べた。
日本の一部の子供用の医薬品は飲みやすく、アニメのキャラクターが採用されており保護者に好まれている。陳氏は、中国の一部の製薬メーカーも模索と改善を続けていると指摘した。また業界関係者は、「薬の一部は毒」であり、海外から持ち帰った医薬品も100%安全とは限らないと述べた。厚生労働省の統計データによると、風邪薬の副作用で死亡した人の数は、2009−2012年の間に131人に達した。副作用のおそれがある医薬品には、総合風邪薬が含まれる。医薬品は特殊な商品であり、出来る限り専門的な医師の指導を受け服用するべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月8日