新しい歴史教科書をつくる会、歴史修正の手口とは

新しい歴史教科書をつくる会、歴史修正の手口とは。 外交部、日本は正しい歴史観で若い世代を教育すべき | 日本の教科書が南京大虐殺等の表記を変更、隣国を挑発

タグ: 新しい歴史教科書をつくる会 歴史修正

発信時間: 2015-04-08 11:18:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文部科学省は6日、来年度より採用する中学校の教科書の検定結果を発表した。一部の教科書は、歴史認識問題に関する表記で再び後退した。今回の検定は日本政府の「教科書は歴史問題で政府の立場を反映しなければならない」という要求に基づき行われた。これらの教科書は「新しい歴史教科書をつくる会」を始めとする右翼団体の、次の世代に右翼的な思想を注ぎ込み、大胆に歴史を隠し歪曲しようとする狙いを反映している。「新華社」が伝えた。

日本の教科書問題は21世紀に入るとさらに深刻化した。そのうち最も注目を集めているのは、新しい歴史教科書をつくる会の歴史教科書だ。

この右翼団体の教科書は皇国史観を宣伝し、日本の植民地支配と侵略戦争の責任を根本から否定し、さらに「太平洋戦争」を「自存自衛」「アジア諸国の解放」「大東亜共栄圏の建設」のための「正義の戦争」とした。この教科書は2001年4月、文部科学省の検定に合格した。その後4年毎に行われている教科書の検定において、この教科書は何度も「ゴーサイン」をもらっている。

この右翼色の濃い教科書は一部の地方政府の公立校によって採用されているが、2001年の発行部数は数百冊のみだった。その後学校での採用率が徐々に上昇し、2011年には4%となった。ところがこの教科書は市場で驚異的な販売量を記録し、2001年には70万冊以上も売れた。

新しい歴史教科書をつくる会は1996年に結成された。その右傾化した観点は政界の数多くの関係者から支持されており、多くの大企業の関係者、新興宗教団体からも支持を得ている。新華社駐日記者の藍建中氏は、「日本の右翼勢力のうち、右翼的な宗教勢力が突如勃興している。信者の寄付金により資金力を持つこれらの宗教団体は、新しい歴史教科書をつくる会の教科書の普及の中で、大きな力を発揮している」と指摘した。

藍氏は、「日本社会には、ピラミッド型の構造がある。頂上の部分の右翼勢力が歴史を歪曲し、中層の平和を愛する人々がこの行為に反対し、下層を形成する大多数の人が政治と歴史に興味を持っていない」と分析した。

藍氏は、「一部の日本の教科書にも日本軍による労働者の強制連行といった内容が紹介されているが、その表記は通常あいまいで、ざっと触れるにとどまっている。教科書の内容自体が弱い上、教員は授業内で使える時間が短いことから詳細な説明を行わないことが多い。また一部の教員は自分で教材を用意し、教科書を完全に参照するとは限らない。ゆえに日本の歴史教育は非常に弱く、多くの人が歴史をあまり理解していない。特に現在の若者は、自分が歴史と関係ないと思っている」と話した。

この無知の結果として、多くの人が排他的な思想の扇動を受けやすくなり、中国の一部の説を本能的に排斥し、反感を抱くようになる。藍氏は日本滞在中に、「中国脅威論」の扇動を受け、「中国の発展により日本が遅れる」ことを懸念する日本人に会うことがよくあるという。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月8日

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