軍隊を持たない世界の国々 日本は「軍事力」6位

軍隊を持たない世界の国々 日本は「軍事力」6位。 また軍隊保有が許されていなくてもすでに武装組織が事実上成立している国もある。警察予備隊から生まれた日本の自衛隊の兵力は、憲法が規定する範囲を大きく超え、普通の国の軍事力と多くの面でほぼ違いがなくなっている…

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発信時間: 2015-04-21 09:54:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

軍隊を持たない国の中には、他国とりわけ隣国に国防支援を求める国もある。バチカンとイタリアには具体的な軍事協定はないが、イタリアの軍隊はバチカンの安全を非公式に保護している。キリバスの国防はオーストラリアとニュージーランド、アンドラとモナコの国防はフランスとスペイン、ナウルの国防はオーストラリアが担当している。

注意すべきなのは、防衛問題の解決を米国に託している国も多いということだ。「寄らば大樹の陰」という戦略である。

1947年の「米州相互援助条約」においては、コスタリカが戦争に遭遇した際には、米国・チリ・キューバなど21カ国が乗り出して同国に軍事支援を提供することが定められている。米国は2010年、コスタリカに7000人の軍人を派遣し、麻薬取締を支援した。

マーシャル諸島やミクロネシア連邦、パラオも米国と「自由連合盟約」を結んでいる。これらの国々は本国防衛でほとんど発言権を持たず、国際関係の問題でも発言権は少ない。

軍隊を持たない国の中には近年、国防の圧力を受け、軍隊の再建を準備する動きもある。ハイチの軍隊は1995年6月に解散されたが、同国は約9000人の警察を持ち、これには準軍事力や海岸警護隊も含まれる。反政府武装勢力の出現と国内情勢の不安定から、ハイチの大統領は2012年4月、本国の情勢の安定を守るために軍隊を再設することを打ち出した。

また軍隊保有が許されていなくてもすでに武装組織が事実上成立している国もある。警察予備隊から生まれた日本の自衛隊の兵力は、憲法が規定する範囲を大きく超え、普通の国の軍事力と多くの面でほぼ違いがなくなっている。日本自衛隊はすでに海外に人員を派遣し、国際平和維持やその他の軍事行動に参加している。

2014年末、スイス・ジュネーブに本部の設立された国際軍縮部門の発表した世界の最新軍事力ランキングによると、「陸海空軍を保持しない」としている日本の軍事力は世界6位とされ、インドや韓国、朝鮮などを上回った。

軍隊のない国の存在は、軍隊が国家の標準仕様ではないことを裏付けている。だが国防の必要性は、国家の主権の安全のために現実的に考慮しなければならない問題である。軍隊の有無にかかわらず、各国はそれぞれの生存の道を探る。だがいずれにせよ、武力は平和を維持するための組織であるべきで、戦争を起こす道具であってはならない。(文:房永智・工程兵学院勤務)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月21日

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