安倍首相の就任後、日本の反戦・平和を主張する民間団体の声が弱まっているが、良識ある声と覚醒した力が消えたことはない。
数万人の市民が東京で集会を開き、安倍政権による集団的自衛権の行使容認に抗議し、平和憲法の保護を訴えた。ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏は、安倍首相の米議会演説について、「彼が話したことはウソだと思う」と述べた。作家の村上春樹氏は、日本は自分たちが「被害者」だと思っているが、侵略者の罪の責任を担おうとしたことがないと指摘した。正義の力が最終的には悪に勝ち、日本社会の歴史認識を正しい軌道に戻すことだろう。
それでは、中国人はいかに日本人を見つめるべきだろうか?カッとなるための扇動が必要なのだろうか、日本のすべてを恨み続けるべきなのだろうか?
日本の軍国主義政府の罪と日本人を理性的に区別し、中国に災いをもたらした国を客観的にとらえ評価する。これは心身に重傷をこうむり、戦争の記憶が骨に刻まれている中国人にとって、あまりにも辛く難しいことだ。しかしだからこそ、中国人の胸襟と視野、理性と思想を示すことができるのだ。
歴史を考え、現実を見据える。中国の抗日戦争勝利70周年、日本の軍国主義降伏70周年という節目において、これは中国人にとっても日本人にとっても極めて重要だ。
感情的になる代わりに、理性的に思考することを願う。中日の国民が相手を知り、まごころをもって平和的に交流することを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月13日