大きく高まった後継艦の戦闘力
資料写真:「ロナルド・レーガン」
資料写真:「ロナルド・レーガン」
米国による「ロナルド・レーガン」での「ジョージ・ワシントン」の交代は一見、通常の空母の交代に見える。だが李氏によると、この配置は深く練られた戦略的なもので、中国もこれを警戒する必要がある。「ロナルド・レーガン」の日本への配備は、今後長期にわたって同艦が果たす大きな役割に期待しての措置である。
李氏によると、「ロナルド・レーガン」は米国のニミッツ級航空母艦の2番目に新しい空母で、従来艦からの改良点は多い。ステルス性や動力系統、電気系統、艦載機などがいずれもアップグレードされ、その総体的な性能は「ジョージ・ワシントン」を大きく上回る。米国が現在、アジア太平洋地域に長期にわたって配備できる最強の原子力空母と言える。
開発中のF-35Cが就役すれば、「ロナルド・レーガン」に新世代ステルス艦載機が配備される可能性もあり、そうなれば空母全体の作戦能力はさらに高まる。また米国の次世代原子力空母「ジェラルド・R・フォード」の開発が進めば、このために作られた新概念の武器が「ロナルド・レーガン」に応用されることにもなるとみられ、戦闘群による戦闘方法にも大きな変化が生じる可能性もある。