AIIBを批判し、自国の投資計画を自画自賛
南中国海問題で中国に圧力を掛けようとしたほか、安倍首相とその他の日本の高官は中国が創設を提唱するAIIBを話題とした。これには狙いがあった。
G7はAIIB加入で態度を一致させていない。英国、フランス、ドイツ、イタリアは創設メンバー国になったが、日本、米国、カナダは加入を表明していない。日米両国は、中国が新たな開発銀行を設立することを歓迎すると表明したが、その貸付基準が国際的な基準に合致するかを懸念した。
世耕弘成内閣官房副長官はメディアに対して、「安倍首相は7日のスピーチで、すでに加入を申請したG7加盟国を批判するつもりはなかったが、意向を統一させ、G7内部の緊密な連携を保証するようその他のG7首脳に呼びかけた」と話した。
安倍首相の報道官もサミット会期中、「日本はAIIBに対して、人権、債務の履行、環境保護、管理・汚職といったさまざまな懸念を抱いている。これらの問題が解消されるまで、日本が加入を決めることはない」と述べた。
AIIBを公然と疑問視すると同時に、安倍首相は日本が先ほど発表したいわゆる「高品質」のアジアインフラ投資計画を自画自賛した。安倍首相は、「アジア開発銀行の能力を強化し、日本は一つのシステムを構築し、アジアの巨大なインフラの需要に対応していく」と述べた。
G7に中国けん制を要請