731部隊は細菌兵器を、大量の罪のない庶民を殺害するのに用いた。これは人類史上最も野蛮で、恥知らずの行為であり、中国人民には巨大な災難がもたらされた。第一に、その被害は広範囲にわたるものとなった。日本は、内蒙古や浙江、江西、湖南、雲南などの侵攻において、731部隊が開発した細菌兵器を幅広い地域で使用し、これらの地区でペストやコレラ、チフスなどの強い伝染病の爆発的な大流行をもたらし、想象しがたい災難を人々にもたらした。一家すべてが死に絶えたという惨劇もあった。第二に、犠牲となった人数が多数に及んだ。「日本中国侵略細菌戦犯罪調査研究報告」(中国共産党党史出版社)の大まかな統計によれば、「日本は中国侵略期間中、中国大陸部の20以上の省・市に対して細菌攻撃を実施し、伝染病はおよそ298市・県・旗に広まり、伝染疫患者約237万人を生み、そのうち死亡者は約65万人に達した」。この悲劇を生み出した者こそ、悪名高い731部隊だったのである。
731部隊の数知れない犯罪は、日本軍国主義の発動した中国侵略戦争の確固たる証拠である。証拠は山のようにあり、言い逃れや否定は許されない。世界反ファシズム戦争と中国人民抗日戦争の勝利70周年を迎える今年、日本は、侵略の歴史を直視し、強情な回避ではなく率直な態度をもって、731部隊を含む日本軍国主義の中国侵略戦争という歴史問題に向き合う必要がある。
日本の731部隊と細菌戦問題の研究家である森正孝氏(元静岡大学講師)は指摘している。「日本が発動した細菌戦は、大量の中国人に死をもたらした。日本にとっては、南京大虐殺にも劣らない、消すことのできない犯罪である」。「一人の歴史教師として、私は、歴史の真相を学生に伝えることは良識ある教師の務めだと考えている」。森氏はさらにこう続ける。「日本は事実を認め、勇気をもって歴史に向き合わなければならない。そうでなければ未来はない。私が731部隊や細菌戦などの問題を研究するのは、より多くの日本人が正しく歴史と向き合えるようにするためだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月26日