ドキュメンタリー『靖国-YASUKUNI』の李纓監督は、このほど新華社世界問題研究センターの座談会に招かれた。李監督は自らがメガホンを取ったこの作品について、「本作の撮影に丸10年かかった。動かぬ事実により日本の中国侵略戦争のさまざまな史実を明らかにし、日本の右翼が戦争の史実を書き換え、さらにはひっくり返したことによるあいまいかつ荒唐無稽なしつこい病を根本から治療することを主な目的としていた」と話した。
撮影目的は病の治療
李監督は10年をかけてドキュメンタリーを制作し、「戦争後遺症」を治療する「処方箋」を探し求めた。
李監督によると、日本で靖国神社は最も象徴的な「戦争後遺症」であり、さまざまな症状が中日関係に深刻な影響を及ぼしている。本作は靖国神社の精神の実質、この「舞台」における矛盾した現象を示すことで、「病」の反省を促した。
李監督は、「本作は、私の日本に宛てたラブレターだ。恋愛をする時と同じように、相手に問題があるのに直接表現せず、お世辞ばかりを言うならば誠意ある交流とは言えない。私は映画を利用し、良いものは良い、問題があれば解決しようと表現した。本作は、戦争が残した後遺症を取り除くにはどうすればよいだろうかと、日本人が思考するきっかけをもたらす」と述べた。