日本の関東地方と東北地方では11日も豪雨と洪水による被害が続き、予想を上回る深刻な被災状況となった。この「50年に1度」と呼ばれる持続的な豪雨は、一部地域で「60年に1度」の規模となった。
死亡者数は同日午後現在で3人に達し、22人が行方不明。
日本は世界トップクラスの水利施設を持つが、10日より多くの河川で堤防が決壊している。多くの民家と畑が水に埋もれ、意外感を示す住民も少なくない。多くの市民は、半世紀以上に渡り河川が決壊したことがないため、油断してすぐに避難できなかったとしている。
消息筋によると、日本では世界トップクラスの水利施設が整備されており、河川が決壊するのは稀だ。台風18号の影響を受け、関東地方などで連日豪雨が降った。鬼怒川上流の4つのダムがわずか数時間で最大貯水量に達し、洪水防止の能力が損なわれた。また川が細く、川沿いの勾配が急であったため、10日に堤防が決壊すると数百棟の家屋が洪水によって浸水した。
鬼怒川は茨城県常総市三坂町に位置し、過去数百年に渡り洪水が頻繁に発生していた。その名を見るだけでも、洪水の威力が想像できる。しかし半世紀以上に渡り堤防が決壊したことがなかったため、付近の多くの住民は洪水のリスクを忘れていった。現地の水利関連部門は、鬼怒川の一部の堤防に強化の必要があることに気づいていたが、着工しないうちに今回の豪雨に見舞われた。
鬼怒川は1938年の台風シーズンに決壊し、300人以上が死亡した。現地の数千人の住民は最近の豪雨で緊急避難の通知を受けていた。しかし多くの住民が受けたのは「避難勧告」であり「命令」ではなかった。多くの人が油断し、安全なエリアに避難しなかった。