インドのビジネス・スタンダード紙(電子版)は、インドは米国と毎年実施している「マラバール」海上合同演習に日本を招待し、3カ国の合同演習にすることを間もなく発表すると報じた。アナリストは、日本招待には中国けん制の要因があるかもしれないが、インドは海洋戦略の需要の方を重視したと判断した。
海上偵察を強化
米印海軍と海上自衛隊の艦艇は今月14日から19日にかけて、ベンガル湾で海上合同演習を実施する。敵国の潜水艦・水上艦・軍機への攻撃を訓練する。同演習が毎年、西太平洋で実施されていることに特に注意が必要だ。
米海軍は原子力空母「セオドア・ルーズベルト」、ミサイル巡洋艦「ノルマンディー、」沿海域戦闘艦「フォートワース」、原子力潜水艦「シティ・オブ・コーパス・クリスティ」を派遣。
インドはラージプート級駆逐艦、ブラマプトラ級フリゲート、シヴァリク級フリゲート、燃料補給艦、キロ級潜水艦を派遣。
海上自衛隊はふゆづき護衛艦のみを派遣。
今年の海上合同演習の特徴は、「最先端の海・空の偵察」だ。米印海軍は最先端の対潜哨戒機「P-8ポセイドン」を派遣した。この対潜哨戒機は海の広い範囲内の艦艇を捜索し、衛星データシステムにより自軍の艦艇と迅速に連絡を取ることができる。