チャイナネット:調査結果は、中日両国のアンケート回答者がいずれも平和と発展は両国の地域協力上で重要であるとの共通の価値観を示しています。同時に、回答者は中日間に軍事衝突が発生するかもしれないとの心配は弱まっています。こうした変化が現れた原因はどこにあるとお考えですか?
工藤:おそらく慣れたのだと思います。一時、尖閣諸島(中国側:釣魚島)の問題で、両国関係は難問に陥っている状況でした。日本と中国の国民が平和を望んでも、尖閣諸島(中国側:釣魚島)周辺で何かあればすぐに戦争になるという懸念が高まり、私たちは非常に心配し、日本と中国の間でいろいろな努力を働きかけ、民間レベルで不戦合意に一致し、世界に発信しました。それには世界が驚きました。
両国の民間の平和を訴えるプロセスの中で、何かあればすぐに戦争になるという懸念もだんだん落ち着いてきています。ただ、答えを出しているわけではありません。確かに両国間に安倍政府の安全保障関連法案や、中国の軍事力の拡大などの問題はお互いの不信を高めてしまうため、政府間から民間レベルまでいろいろなレベルで会話を作らなければいけないと思います。