これらの「戦闘型ロボット」は、軍事分野で注目を集めている自立型致死兵器システム(LAWS)の代表者だ。日本の業界内の専門家は、「世界の関連国による武器開発の最終目標は、鉄腕アトムのような戦闘型ロボットだ」と例えた。
これと比べ、機動戦士ガンダムやマジンガーZは、操縦士がコックピット内で操縦する必要がある。これは将来的に、実際の運用において、従来の戦車や戦闘機のアップグレード版に発展する潜在力を持つ。鉄人28号は大きなリモコンを必要とし、操縦者の思念による影響を受ける。
鉄腕アトムは原動力の性質、人類に近い思考回路のいずれの面から見ても、日本政府と民間技術者が公認する、トップクラスの産業化の目標だ。しかも人が操縦する軍用無人機は、その進展の一つの段階であり、将来的に人の指示を受けず自らの判断・思考により攻撃できる鉄腕アトムが登場する可能性が高い。
日本は鉄腕アトムの開発に全力を注いでいるが、その裏側に隠されている巨大な商業的利益の他に、日本の政治の軍事化も無視できない原動力の一つになっている。平和維持と正義の味方という役割により一世を風靡した鉄腕アトムが、軍事化され戦場に飛び向かえば、正義を愛するアニメファンの心を傷つけるばかりか、平和を守ろうとする人々の積極性を損なうことだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月23日