日本の「匠」が語る技術職人の違い「日本はプロ意識、中国は単なる仕事」

日本の「匠」が語る技術職人の違い「日本はプロ意識、中国は単なる仕事」。

タグ: 日本技術職人

発信時間: 2015-12-19 14:08:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中国企業はヘッドハンティング頼り」

中国の職業教育は実践を企業に任せていることについて、今本さんは首をかしげる。「中国は工場に来た新人に、高い技術を求める。一方、日本の企業は、時間をかけて従業員を育成する」。

中国と日本の違いについて、今本さんは、「もしかすると、両国のキャリア成長のスタイルが異なるからかもしれない。日本では、従業員は基本的に、生涯一つの企業で働く。だから、企業も『即戦力』を求めるのではなく、喜んで新人をゆっくり育てる。そのように育てた従業員は、自分の会社の必要や文化をしっかり把握している。現在、多くの中国の企業は、自分で職人を育成するのではなく、他の企業からヘッドハンティングする」と指摘する。

筆者が、今本さんを「フィルター業界の『匠』」と呼ぶと、今本さんは首を横に振りながら、「まだまだ。『匠』と呼ばれる人は、一つの仕事を一筋にして、最高の技術を身に付けている人。私はまだまだ『匠』と呼ばれるほどではない」と謙遜した

しかし、東方副総経理は取材に対して、「フィルター生産設備のメンテナンスや商品デザインの分野で、今本さん以上のプロに出会ったことはない。今本さんはフィルター業界の『匠』と呼ばれてしかるべき人。以前、中国のフィルター業界のトップレベルの専門家・蔡傑博士が、国内のフィルター生産企業の能力を試すべく、企業に商品の検査を行ってもらった。しかし、ほとんどの企業が能力不足で、今本さんの検査データだけが100%正確だった。今では、蔡博士と今本さんは深交がある」と明かした。

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