共同通信社によると、日本の航空自衛隊は1月31日、南西諸島の防衛力強化のため、那覇基地(那覇市)に「第9航空団」を新たに置き、記念式典を開いた。この日基地で行われた式典には若宮健嗣防衛副大臣が出席し、「南西地域の防空態勢が一層強化された。(ここは)国防の最前線だ。緊張感を持って任務に当たってほしい」と訓示した。これは中国の東中国海における活動への対応を目的としている。
時事通信社によると、航空自衛隊は1月31日、那覇基地(那覇市)所属のF15戦闘機を1個飛行隊から2個飛行隊の約40機体制に増強した。若宮健嗣防衛副大臣が同日の記念式典で司令旗を授与した。式典終了後、第9航空団のF15戦闘機が基地上空を飛行した。中国軍機が東中国海上空で活動を活発化させているが、日本には那覇基地所属のF15戦闘機の飛行隊の増強により、南西諸島周辺空域の防空体制を強化する狙いがある。
しかし沖縄県民はF15の飛行隊の増加に懸念を表している。沖縄タイムスは1月31日、F15戦闘機の数の増加により、那覇空港の滑走路の過密化・騒音激化が懸念されていると報じた。那覇空港は軍民共用の空港で、滑走路は1本しかない。那覇空港では民間機の離着陸が増加しており、自衛隊機によるスクランブルの回数も増加している。
毎日新聞によると、航空自衛隊那覇基地の2014年度のスクランブルは468回に達し、全国の航空自衛隊の半数を占め、地域ランキングで4年連続で首位を維持している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月1日