THAADの韓国配備に期待する日本、その狙いとは?

THAADの韓国配備に期待する日本、その狙いとは?。 韓国のTHAAD導入が懸案となり、重大な地域安全の係争を生むなか、安倍政権は急に「お前がいらないなら、おれがもらう」という姿勢を示した…

タグ: THAAD 韓国 日本

発信時間: 2016-02-26 13:27:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本メディアの報道によると、防衛省は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「THAAD」を導入し、アップグレード後の既存のミサイル迎撃システムと三段構えの態勢を敷くことで、朝鮮のミサイルの脅威に対応しようとしている。

韓国のTHAAD導入が懸案となり、重大な地域安全の係争を生むなか、安倍政権は急に「お前がいらないなら、おれがもらう」という姿勢を示した。さらに韓国を煽り、刺激することで、最終決定を促している。韓国が導入しなければ、日本が導入するというのだ。日本のやり方は、韓国に対するけん制にもなっている。

安倍政権が、韓国が先にTHAADを配備することを願うことには、外交戦略的な理由がある。米国が韓国にTHAADを配備することで、中露という2大国から強い反発を招き、韓国と両国間の関係を悪化させ、中韓露で日本に対抗する「3対1」の地政学的構造を破壊することになる。またこれを機に、韓国を米日側に抱き込み、さらに日韓関係を改善することができる。これを踏まえた上で、米日・米韓という2大軍事同盟を、より大規模な米日韓軍事同盟に格上げできる。そうなれば北東アジア全体の地政学的情勢に、根本的な変化が生じる。

次に、軍事戦略的な理由がある。周知の通り、THAADは大気圏の内外で短距離・中距離弾道ミサイルを迎撃できる、世界唯一の地上配備型迎撃システムだ。日本よりも韓国国内に配備することで、中露のミサイル活動に対する米露の監視範囲を300キロ近づけることができる。こうすることで、中国の東北、華北、南東部の大半の沿岸部、ロシア極東の大半の地域における中距離ミサイルの発射活動を近距離監視できる。

さらに重要なことは、韓国にTHAADを配備することで、露中・中日間の安全の駆け引きに実質的な影響が及ぶことだ。米国が韓国にTHAADを配備しなければ、日本はロシアと中国の戦略兵器の脅威にさらされる。韓国にTHAADが配備されれば、露日・中日の間に大きな壁が設置される。これは露中の北方四島、中日の東中国海および釣魚島(日本名・尖閣諸島)の係争の安全情勢に深刻な影響を及ぼす。

つまり日本は最終的に米国をそそのかし、韓国にTHAADを配備させれば、一銭も使うことなく外交・安全戦略の意外な収穫を手にすることができる。日本にTHAADを配備するだけでは、このような効果は得られない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月26日

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