韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は26日、韓国メディア46社の責任者と懇談会を開いた。朴大統領は、韓日両国が妥結した慰安婦問題、「少女像」の移設問題について質問された際に、「日本は少女像の移設とリンクされているなどと言い張っているが、合意で言及もされなかった問題だ。扇動してはならない」と述べた。
日韓間で問題となっている少女像は、韓国の日本大使館前に設置されている。慰安婦問題が合意に至ると、その内容に少女像の移設が含まれるかを巡り意見が分かれていた。韓国メディアによると、当時発表された合意内容には「韓国政府は関連団体との協議などの手段により、問題を適切に解決するよう努力する」と記されている。韓国側はこの「努力」が「解決」を意味するものではないと再三強調している。
しかし日本側はそう判断していない。27日付産経新聞は副官房長官の話として、少女像移設は合意内容の一つだと報じた。夕刊フジの公式サイト「ZAKZAK」は、日韓の慰安婦問題の妥結は国際社会で広く評価されており、「韓国の国際的信用は地に落ちそうだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月28日