日本財務省が12日に発表したデータによると、2015年度、日本は5年ぶりの貿易黒字となった。経常利益も倍増した。国際原油価格の下落が主因だが、それ以外にも中国人観光客の大幅増加による日本の観光業やサービス業の好調が挙げられる。
データによると、原油価格の下落と訪日観光客の増加を受け、2015年度、日本の経常収支は17兆9800億円の黒字で、前年度より倍増した。
2015年度の貿易収支は6299億円の黒字となった。2014年度は6兆5900億円の赤字だった。これは主に、国際原油価格の下落でエネルギー輸入額が大幅に減少したことによる。2015年度の日本の輸入額は11.8%減の72兆5100億円で、輸出額は3.3%減の73兆1400億円だった。
サービス収支は1兆2109億円の赤字だが、赤字額は前年度より約60%少なく、1996年以降で最少となっている。訪日外国人数の急増、続く企業の海外進出、また海外企業の知的財産権使用料の増加が背景にある。
日本の観光局のデータによると、2015年の訪日外国人数は2136万人の過去最高を記録。前年比45.6%増となった。このことから観光・運送などサービス収支の赤字は大幅に圧縮された。