2015年度、訪日中国人観光客数は500万人に達し、前年比107%増だった。中国人観光客数が日本の全観光客数に占める割合は4分の1に過ぎなかったが、彼らの支出金額は全支出金額の41%にも達する。この購買現象は日本語で「爆買い」と呼ばれ、2015年の流行語の1つになった。
またデータによると、対外直接投資や証券投資による収益増加により、2015年度の日本の対外貿易収支は前年比2.9%増となる20兆5600億円だった。
日経ウェブサイト版によると、日本財務省が4月20日に発表した貿易収支(通関データを基準にしたもの)は1兆792億円の赤字だった。国際収支における貿易収支は、通関を通さない知的所有権の転移発生による貿易も計算に入れているため、偏差が生じた。通関データを基準にした場合、4月上中旬の貿易黒字は2024億円となる。
経常収支黒字は、2010年度に18兆2687億円に達していた。しかし東日本大震災が起こった2011年度以降は10兆円まで落ち込む。これは震災後に原発が停止され、火力発電所に必要な化石燃料の輸入が急増したことから貿易収支が悪化したためである。
東日本大震災後、多くの企業で海外移転が進んだことも経常黒字を下支えすることになった。海外子会社の収益や海外証券投資などの収支も20兆5611億円の黒字となった。海外市場への展開が進むことで、日本企業の海外企業買収も積極化している。自ずと黒字額は比較可能な1985年以来の最高水準となっている。
同日に発表された2016年3月の経常収支は2兆9804億円の黒字で、前年同月比6.9%増となった。黒字は21か月連続。輸入額の減少などにより、貿易黒字は38.5%増の9272億円となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月15日