安倍氏が真珠湾訪問を検討? 専門家は「政治ショー」

安倍氏が真珠湾訪問を検討? 専門家は「政治ショー」。

タグ: 日本,真珠湾,オバマ,広島

発信時間: 2016-05-17 10:37:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

共同通信元ワシントン支局長の松尾文夫氏は15日、共同通信に寄稿し、日本の首相によるハワイ・真珠湾訪問を呼びかけた。松尾氏は、「オバマ米大統領が広島訪問を決定している。これは日米が真の和解に至る最良の方法だ」と論じた。

中国社会科学院日本研究所副所長の高洪氏は16日、「真珠湾に行くだけで、当時の真珠湾奇襲が風と共に去りぬになるのか?第二次大戦の歴史が、なかったことになるのか?これは事実に基づき歴史を尊重する態度ではなく、一種の政治ショーだ」と指摘した。

松尾氏は十数年前から、米大統領による日本の被爆地訪問を呼びかけていた。松尾氏は15日、共同通信への寄稿文の中で、安倍首相がオバマ大統領に付き添い広島を訪問する際に、真珠湾を自ら弔問し、オバマ大統領と共に東アジアの平和を実現することに言及すべきだと主張した。こうすることでオバマ大統領の広島訪問が、日米の和解に向けて踏み出す大きな一歩になるというのだ。松尾氏はまた、オバマ大統領が広島で犠牲者に線香を手向けることへの期待感を示したが、「これは謝罪ではない」と強調した。

時事通信は11日、オバマ大統領が広島訪問を決定したあと、日本政府内部でも安倍首相を真珠湾に訪問させる提案がなされたと伝えた。具体的な時期は、安倍首相が11月にペルーで開かれるAPEC首脳会議に出席する際とされた。しかし日本政府はその後、この説を否定した。

上海交通大学日本研究センター長の王少普氏は16日、「真珠湾奇襲は旧日本軍が第二次大戦中に自ら画策した、米国の領土に対する攻撃であり、これにより太平洋戦争が勃発した。安倍首相が真珠湾訪問により、オバマ大統領の広島問題に関する態度の変化を促そうとしても、実現の可能性はない。安倍首相は真珠湾訪問で、奇襲を反省・謝罪するのだろうか、それとも単なる訪問になるのだろうか?安倍首相のこれまでの姿勢を見ると、侵略戦争を反省するつもりは少しもない。それならば真珠湾訪問に何の意義があるというのか」と述べた。

ライス米大統領国家安全保障担当補佐官は15日、CNNのインタビューに応じた際に、オバマ大統領の広島訪問について「日本が謝罪を求めていないことは興味深い。それにどんなことがあっても、我々が謝罪することはない。核軍縮と地域の安定を実現するため、米国が日本やアジアの同盟国に協力する姿勢を示すことが重要だ」と述べた。

高氏は、「安倍首相はアジア太平洋で、日米が過去を水に流したという効果を生むと同時に、自国の『戦争の被害者』としてのイメージを作ろうとしている。しかし歴史は歴史だ。安倍政権が歴史を書き換えようとしても徒労に終わるだろう」と語った。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月17日

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