ヒロシマ、「政治化」された歴史

ヒロシマ、「政治化」された歴史。 米ホワイトハウスは、オバマ大統領が5月下旬、日本で開かれるG7サミットに出席する際に、広島市を訪問すると発表した…

タグ: 広島 オバマ

発信時間: 2016-05-16 13:24:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米ホワイトハウスは、オバマ大統領が5月下旬、日本で開かれるG7サミットに出席する際に、広島市を訪問すると発表した。日本はこれまで、米高官による広島もしくは長崎の訪問を促してきた。日本側は、原爆が投下された場所、当時の災いとその後の変化を目にするべきだとしている。米国側は日本の意図を疑い、原爆投下は合理的、謝罪はできないという姿勢を維持し、高官による正式な訪問を避けていた。

しかし今年のケリー国務長官の訪問後、米国の各主流メディアはオバマ大統領の広島訪問を支持した。ウォール・ストリート・ジャーナルは4月16日、オバマ大統領は謝罪のためではなく、「核なき世界」を作るため広島を訪問するべきだと論じた。ニューヨーク・タイムズは「広島から核なき世界へ」と題する社説を掲載し、「核なき世界」を実現する新しい計画を立ててから訪問するのも良いだろうと論じた。

米国の2大新聞の観点は、ホワイトハウスの広島・長崎への原爆投下問題の立場を踏まえている。まず、米国の当時のやり方に異論の余地はなく、覆すことは許されない。次に、被爆地訪問は被害者に哀悼の意を表するためであり、謝罪しないことがその前提となる。それから、被爆地訪問は、オバマ大統領の「核なき世界」という理念を今後説明することを着眼点とする。安倍内閣はオバマ氏の広島訪問を歓迎しているが、米国側の立場に賛成しない。安倍内閣は歴代の与党と野党が強調してきた、(1)原爆投下は「非人道的」(2)当時の爆撃は不必要(3)日本は被害者――という観点を引き継いだ。これらの観点は世界で物議を醸している。なぜなら、歴史観の是非に関わる問題だからだ。問題を分かりやすくするため、2つの疑問に答える必要がある。

まず、当時なぜ原爆を使用したのか?西側の歴史学者の間では、次のような観点が支持を集めている。第二次大戦が終わったのは、広島と長崎に原爆を投下したからだ。降伏を発表した裕仁天皇も当時、降伏を可能としたのは原爆投下だと述べた。しかしこの正しく見える観点は、根本的な欠陥を持つ。歴史学者はその後、原爆を投下した当初、日本を直ちに降伏させることはできなかったと証明した。日本当局は米国人が核兵器を使用したという情報を国民に隠し、本土決戦を続けようとしていた。さらには日本の最高クラスの会議でも、広島の原爆投下問題について取り上げられなかったほどだ。トルーマン大統領が新型兵器の原爆を日本に投下したと発表すると、日本当局は連合国の宣伝に過ぎないと言い張った。

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