日本はベトナムと国防協力の強化で合意し、ベトナムの巡視船購入を援助することになった。日本の外務省は28日、安倍晋三首相と訪日中のグエン・スアン・フック首相が会談後、巡視船プロジェクトの「加速」に合意したと発表した。英ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー誌(電子版)が31日に伝えた。
日本は2014年8月にベトナムに6隻の巡視船を提供した。そのすべてが、ベトナム沿岸警備隊に使用されてる。IHSジェーンズ・インフォメーション・グループの報道によると、この600−800トンの巡視船はかつて漁業取締船や漁船として使用されていたが、安全行動に使用できるよう改造されており、巡視・捜索・救助に必要な装置が取り付けられている。
日本の政府開発援助(ODA)は、2015年にフィリピン沿岸警備隊に多目的船を販売する際にも、援助を行っていた。この金額にして2億ドルの契約により、ジャパンマリンユナイテッドはフィリピン各地(マニラ、ラウニオン、プエルトプリンセサ)の沿岸警備隊に配備される、10隻の船を提供することになった。
米国政府がベトナムへの武器輸出を解禁してから1週間もたたないうちに、日本はベトナムに新型巡視船の販売を検討中と発表した。これにより多くの軍需企業はベトナムを、より適した武器販売先と考えることになる。そのため今後数ヶ月に渡り、ベトナムは類似する防衛協力契約を結ぶことになりそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月4日