日本の三菱マテリアルは1日、ついに第二次大戦中の中国人労働者に謝罪し、その証として被害者もしくは遺族に1人当たり10万元の賠償金を支払うとした。20数年間に渡る、気が遠くなるほど長い訴訟と交渉を経て、当時の被害者と遺族はついに正義を取り戻した。中国民間対日賠償請求連合会の童増会長は当初より本件に参与しており、取材に応じた際に「元労働者と遺族が今日になり、このような結果を手にしたのは並々ならぬことだ」と述べた。
・この世を去りゆく原告、「謝罪」は間に合うか?
童会長は、「三菱の謝罪は、同年の加害企業としての罪を歴史的に認定したことになる。三菱の今回の行為は、中国民間対日賠償請求の見本となり、同時に日本の民間に良き教育を施した。日本の若者に歴史を忘れず平和を惜しみ、正確な歴史観を樹立するよう訓戒した。また中国の若い世代に対しても、同じく教育的な意義がある」と話した。
しかし記者の調べによると、三菱による賠償の対象は現在まで、存命中の元労働者と遺族が約1000人しか見つかっておらず、うち元労働者は十数人のみ。童会長によると、90年代はまだ約200人が存命中だったが、20数年が過ぎそのほとんどが最後の「謝罪」を待たずしてこの世を去った。