「我々が20年以上頑張ったのは、(当時の)労働者と中国人のために一矢報いるためだ」。87歳の閻玉成さんは北京で中国新聞網記者にそう語った。
日本の三菱マテリアルが1日、第2次大戦中に被害を受けた中国人労働者についに謝罪した。さらに謝罪を示すため、被害者または遺族に10万元ずつを支払うことを決めた。三菱の謝罪に対し、幸いにも生き残った労働者の一人である閻玉成さんは、重要なのは賠償金の額ではなく、罪を認める態度を見ることができたことだと語った。
閻玉成さんは、日本に強制連行された多くの労働者の一人である。日本の中国侵略戦争期間中、約4万人の中国人が日本国内へと強制連行された。三菱マテリアル前身の三菱鉱業株式会社とその下請け会社は3765人を使用した。これらの中国人は、飢えと寒さとの劣悪な労働条件下で、奴隷労働を毎日迫られた。非人間的な生活と加害者の暴力の中、怪我や病気の治療も受けられず、そのうちの722人は日本で死んだ。
謝罪をどう見るか――労働者のために頑張った20余年
閻玉成さんは1990年代から、日本に対する賠償請求に向けた取り組みを始めた。自分とほかの労働者に対する釈明を求めるためだった。