中国が日本を強く警告
米国はシャングリラ会合で発言のトーンを落としたが、一部の国は火に油を注ぎ、漁夫の利を得ようとしている。AFP通信によると、中谷防衛相は4日の演説で、中国の南中国海における人工島建設は「一方的で、極めて危険」であり、「非難の的」になっていると述べた。中谷防衛相は、「南中国海問題で腕をこまねいていられる国はない。日本は東南アジアの安全保障力の建設を支援し、中国に対抗する」と述べた。
孫氏は4日、日本の三村亨防衛審議官と会談した際に、「中国側の重大な利益に関する関心事を尊重し、言行を慎み、南中郷海問題に介入したり、緊張を煽ったりしないよう日本に求める」と述べた。孫氏は三村氏に、「日本はかつて南中国海の諸島を占領した。我々は日本による軍事的な南中国海への回帰の狙いに、強い警戒を維持する。ましてや日本と米国が南中国海で、いわゆる共同巡航もしくはその他の軍事的行動に出た場合、中国が座視することはない」と直接述べた。
環球時報の最新の調べによると、日本は今回の二国間会談を、シャングリラ会合の会期中に開くよう再三求めていた。孫氏は日本側に対して、中国が歴史上いわゆる「非難の的」になったことはないと中谷防衛相に伝えるよう求めた。孫氏は、「近代の中国は貧しく弱く立ち遅れていたため、まな板の上の鯉だったが、中国はすでに立ち上がっている。日本は侵略戦争の発動により、非難の的になった。我々はこのような歴史の再演を望まず、これを再演させることも絶対にない」と述べた。日本の毎日新聞によると、中谷防衛相はシャングリラ会合の会期中、孫氏と「立ち話」するに留まった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月6日