日本は世界でも代表的な地震多発国だが、この国の震災がどれほど深刻であるか、多くのネットユーザーは実感できていないだろう。日本政府の地震調査委員会は10日、2016年版の「全国地震動予測地図」を発表した。この地図は今後30年以内に震度6弱以上の激しい地震が発生する確率を地域ごとに示している。確率は0−100%で、黄色から赤色に近づくほど確率が高くなる。
2014年の研究データと比べると、静岡県から四国の海域に至る南海トラフ付近で、震度6弱以上の地震が発生する確率は2014年とほぼ同等で、1−2ポイントの上昇に留まった。高知市は73%、静岡市は68%。図を見ると、日本で震度6弱以上の地震が発生する可能性の高い地域は、南東の南海トラフ付近に集中しており、東から西に向かうにつれ低下する。しかし地図全体が深い黄色や赤色で染まっている。地震調査委員会の平田直委員長によると、日本は今後30年以内に震度6弱以上の地震が必ず発生する国であり、各地に危険が潜んでいることになる。
南海トラフ付近で震度6弱以上の地震が発生する可能性が極端に高いのは、太平洋側に沈むプレートの形状が、2年間で変化したからだ。またこれまでは、熊本地震の影響が考慮されていなかった。熊本県は日本の南部に位置し、震度6弱以上の地震が発生する可能性は低いはずだが、実際には発生してしまった。そのため日本各地は油断できない状況となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月13日