中日韓の専門家、介護サービスの明日を議論

中日韓の専門家、介護サービスの明日を議論。

タグ: 中日韓 介護サービス

発信時間: 2016-06-20 14:41:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

18日にアモイで開催された第2回中日韓及び海峡両岸健康・介護フォーラムにおいて、複数の専門家は「急速な高齢化を背景、高齢者の需要を立脚点とし、高齢者の需要に合致する用品の需要が拡大している」と指摘した。

急速な高齢化は、中日韓が直面している課題だ。中国老齢弁公室の呉玉韶副主任は、「中国は高齢者の数が多く、高齢化が急速に進行しており、かつ国が豊かになる前に高齢化問題が生じている。そのため日韓という東アジアの隣国の高齢化対策の国際的な経験には、特に参考の価値がある」と述べた。

高齢化に伴い、3カ国で介護産業が急発展している。厦門大学の陳茗准教授はフォーラムに出席した際に、中国の研究チームが導き出したデータを公開した。中国の昨年の介護産業規模は約4900億元に達し、この数値は2020年に倍増する見通しとなっている。

韓国開発戦略研究所の李湘蓮研究委員も、韓国の「シルバー産業」の規模が、2015年の2倍弱になると見積もっている。

陳氏は、「介護産業の急発展において、関連サービスと人材は市場の需要を完全には満たしていない。中国の介護用品の開発が遅れており、金融・保険業の市場はあいまいで、高齢者向けレジャー産業はあってないようなものだ」と話した。

早稲田大学の葉妍客員研究員も、「新しい介護用品の価格が割高で、品種が限られており、販売・リース場所が少ないといった問題は、中国の介護用品の使用率に影響を及ぼしている」と指摘した。

NPO法人日中親善教育・文化・ビジネスサポートセンターの戸塚進也会長も、「日本には現在、700万人の専門的な介護士がいるが、依然として需要を満たしておらず、まだ50万人以上も不足している。中国では現在も、高齢者福祉施設と関連医師が多いが、高齢者向けの専門的な介護士の不足が深刻だ。中日はこの分野で、協力の大きな余地を残している」と分析した。

21世紀の第四次産業革命がまもなく訪れようとしており、「ビッグデータ」が急発展している。陳氏は、介護用品とサービスの売上は今後「1対1」を基本原則とし、「特製」「オーダーメイド」がより重要になると予想した。

呉氏も、介護は高齢者を満足させるだけでなく、「感動」させなければならないと指摘した。また高齢者を理解し、その生理的・心理的需要および生活経験の特殊性に基づき製品を開発しなければ、市場から好評を博すことはないと分析した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月20日

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