日本の救援ロボット「T-52 Enryu」
(4)産業技術水準の向上と産業構造のレベルアップを促進
「人・ロボット・情報システム」の三者を相互に融合させた技術や、「人口小脳機能」デバイスの開発を通じ、ロボットの人口知能水準を向上させる。ロボットとインターネットの融合を推進させ、インターネットを基礎としたクラウド、ビッグデータで運用し、ロボットの認知・思考能力を増強させていく。これにより「スマート」ロボットがいつでも周囲環境を感知し、臨機応変に対応できるようになる。そして類推することによって、自ら新たな動作をしていく。さらにスマートロボットはインターネットを通じ、他のロボットの“経験”を瞬時に共有することで、自主的な学習や経験過程を加速させることができる。「多品種小生産」ラインでの要求に対しても迅速に適応することができる。
(5)防災救援、インフラ建設を支援
統計によると、世界で発生する地震の1割が日本で発生し、マグニチュード6以上の地震の2割が日本で発生するという。地震が多発する国として、ロボットが災害救援活動の新しい戦力として期待されている。
また、日本は高度経済成長期、大量の道路や橋、トンネル、上下水道など社会インフラを集中して建設してきた。現在、その多くが老朽化しており、改修の時期に入っている。しかし経費や人手が不足していることから、更新が滞っている。ロボットを開発すればインフラ建設の省力化や自動化が見込まれ、長期的人手不足に対応でき、インフラ設備の維持管理の効率や水準も向上する。