【物議を醸す野心】
安倍首相の支持者は、自民党総裁の任期延長について2つの案を出している。1つ目は現在の2期6年を3期9年に延長する案だ。これならば安倍首相は2021年まで首相を続け、2020年の東京五輪開幕式に出席するという目標を実現できる。また安倍首相は、戦後の在任期間が最も長い首相になる。
2つ目は、「無期限」だ。これならば安倍首相は2024年の自民党総裁選に出馬し、長期政権運営を目指すことができる。
毎日新聞は、自民党総裁の任期延長の議論がこれほど迅速に進められているのは、党内に安倍首相に対抗できる有力な候補者がいないためであり、党内ではこのような「安倍一強」の局面がなおも続くと指摘した。あるベテラン議員は自民党の現状に不満を示し、議論が健全ではないと批判し、「誰もが首相に忠誠心を示そうと急ぎ吐き気がする」と述べた。
一部の日本メディアはさらに、「ポスト安倍時代」のリーダーについて推測した。メディアによると、日本は「稲田・小泉」時代を迎える可能性がある。これは安倍首相の腹心である稲田氏、小泉純一郎元首相の息子、日本の「未来の首相」と呼ばれる小泉進次郎氏を指している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月11日