アジア太平洋自由貿易圏は包摂・包括の接着剤
近年、アジア太平洋地域の経済協力においては「断片化」のリスクが高まっている。APECメンバー間には2015年までに、合計160件にのぼる自由貿易協定が締結されており、これには地域自由貿易協定が60件余り含まれている。メカニズムとルールの整合を強化する必要はこれまで以上に高まっている。アジア太平洋自由貿易圏は、アジア太平洋地域の経済一体化のための主要な手段であり、現在の自由貿易の枠組みを有効に集合させるものであり、100本の川が最後には大海に流れ込むのに比することができる。同自由貿易圏は、ハイクオリティを目標として掲げるとともに、包括性やバランス、各者への利益をその任務としている。これは閉じられた小さな団体ではなく、開放的な「友だちの輪」であり、アジア太平洋地域の多様で差異を持った各エコノミーに共同の利益を与えるものとなる。さらにアジア太平洋という大家族の縮図であり、相互信頼・包括・協力・ウィン・ウィンというアジア太平洋のパートナー精神を生き生きと表したものとなる。