無印良品の親会社である良品計画は先ごろ、来年から日本で値下げを実施し、販売促進につなげると発表した。値下げするのは初夏の衣料や食品などの商品300点で、値下げ幅は20~34%になるという。
来春に値下げをする無印良品の商品は、衣料、食品、旅行用品など。うち衣料では女性用Tシャツが1500円から990円に、ジーンズが3980円から2990円に値下げ。また25000円の旅行用スーツケースは5000円安い20000円に値下げする。上記は全て税込み価格。北京商報の記者が無印良品のウェブサイトを覗いたところ、中国国内の同スーツケースの価格は1598元だった。
良品計画によると、世界経済が減速し、消費者の節約意識がますます強くなっていることから、商品価格を下げることで集客力を高めたいとしている。また良品計画の松崎曉社長はかつて、来年以降は商品の種類を増加させ、主力商品を値下げするとの意向を述べている。
日本経済の低迷は小売業を極度に疲弊させている。この2年、円安だったことから大量の中国人観光客が日本市場で買い物してきた。しかし円高に転じ、人民元の対ドルレートが下がると、日本の小売業は再び低迷することになった。日本小売業協会のデータによると、今年1月~9月の日本小売市場は2月に0.4%の増加が見られた以外、軒並み減少している。