日本メディアは20日、山口県岩国市が同日、老朽化した戦闘機の後継機として、米軍基地にF-35ステルス戦闘機を配備することを承認したと伝えた。中国国際問題研究院の楊希雨研究員は、中国中央テレビのインタビューに応じた際に「米軍が岩国基地にF-35B戦闘機を配備することで、朝鮮と中国を同時に威嚇することができ、一石二鳥だ」と指摘した。
計画によると、米国は来年1−8月にかけて米軍岩国基地にF-35B戦闘機を16機配備する。うち10機は来年1月に配備され、現在のF/A-18「スーパーホーネット」、AV-8「ハリアー」垂直離着陸機の後継機になる。残りの6機は来年8月に配備を完了する。米軍再編計画によると、来年は空母艦載機59機が、神奈川県の厚木基地から岩国基地に移される。
中国中央テレビの報道によると、F-35は第5世代戦闘機で、高いステルス性能、先進的な電子システム、一定の超音速巡航能力を持つ。
楊氏は「米国のこの措置は、一石二鳥だ。朝鮮半島情勢は変動し、緊張がエスカレートしており、戦争の危険性もあるほどだ。岩国基地は朝鮮半島の南東に近いが、米軍がこの基地に攻撃的な第5世代戦闘機を十数機配備すれば、地上支援や標的の爆撃といった任務を遂行できる。また岩国基地は日本列島の南西部に位置する。ここに配備するF-35B戦闘機は、東中国海方面の戦闘に駆けつけることができる。そのため米軍による岩国基地へF-35B配備には、朝鮮と中国を威嚇する戦略的な強い意図がある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月23日