戦後2位の長命外相、岸田氏が次期首相を狙う

戦後2位の長命外相、岸田氏が次期首相を狙う。

タグ: 岸田文雄

発信時間: 2017-01-09 15:10:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の岸田文雄外相の在職日数が6日、1473日に達し、歴代外相の在職期間と比べると戦後2位となった。共同通信によると、岸田外相は実績を重ねることで「ポスト安倍」への布石とする考えだ。

1945年の第二次大戦終結以来、日本の外相で在職期間が最も長いのは、首相も務めた吉田茂氏の1909日。3位は大平正芳氏の1472日で、同じく首相経験がある。

岸田外相は2012年12月、安倍晋三首相が再任を果たしてから外相を続けており、現在まで113カ国の外相と会談を行っている。岸田外相は「近隣外交」を重視し、2015年末に韓国と慰安婦問題で妥結する前、安倍首相に「いま解決しなければ、日韓関係はより厳しくなる」と提案し、決断を迫った。

共同通信は5日、政府筋の話として、岸田外相の安倍首相に対する「忠誠心」から、長期続投につながったと報じた。これは岸田氏が自身の功労を誇らず、安倍首相を引き立てたからだという。日韓の慰安婦問題妥結、日米首脳による初の広島訪問で、岸田外相は安倍首相の顔を立て、自身は脇役に徹した。また岸田外相は国会の力強い答弁により、安保法の可決を促し、安倍首相を満足させた。

岸田外相は5日、訪欧前に「これほど長く続けられるとは思わなかった、光栄だ」と述べた。

岸田外相は自民党内の派閥「宏池会」の会長で、支持者は「次の段階」に焦点を絞ることを願っている。これは外相続投よりも重要だというわけだ。共同通信は、岸田外相は外交責任者として実績を重ねることで、ポスト安倍への布石とする考えだと伝えた。宏池会の内部からも、「安倍首相の後継者と争うよりも、首相の座を譲り受ける方が現実的だ」という声があがっている。

安倍首相は2020年以降までの続投を目指している。現段階では岸田外相の他に、菅義偉内閣官房長官、小泉純一郎元首相の息子の小泉進次郎氏、前地方創生担当大臣の石破茂氏、稲田朋美防衛相らがポスト安倍として有力視されている。

朝日新聞は昨年11月、政治資金収支報告書を分析し、上述した有力者の政治資金集めの能力を分析した。うち岸田外相が首位になり、2015年に1億615万円の政治資金を集めた。菅官房長官は1億327万円で2位。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月9日

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