ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は12日から15日まで中国を公式訪問した。訪問後に発表された文書は、中越両国関係の発展は「全面的に開花」しているとし、両国間で長期にわたって調整が難航していた南中国海問題はほぼ埋没したかっこうとなった。ここ4年の状況を見ると、中越関係は、より平穏な方向へと発展しており、南中国海問題は、動かしがたく乗り越えられない障害ではないことがわかる。
報道によると、中越両国が近付く一方で、日本の安倍晋三首相は12日から、フィリピン・オーストラリア・インドネシア・ベトナムの4カ国を相次いで訪問し、各国の指導者と会談し、政治・経済貿易・安全保障の3つの面から各国を引き寄せ、中国の牽制を引き続きはかっている。
安倍首相はオーストラリアのターンブル首相と会談し、両国首脳は、米国とともに連携して中国を牽制することで合意した。
安倍首相はフィリピン訪問中、1兆円の経済援助を行うことを約束し、フィリピンにすでに高額の援助を提供している中国への対抗をはかった。
安倍首相は15日にはインドネシアを訪問してジョコ・ウィドド大統領と会談し、両首脳は、中国の海洋活動を背景に、南中国海問題での協力強化の方針を確認した。米国のトランプ次期大統領の外交政策がまだ不透明である中、両首脳は、20日に始まるトランプ政権と緊密な疎通を保つことを確認した。
ジョコ大統領は、安倍首相と連携して、政治・治安・経済・社会文化などの分野での協力を強化していくと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月18日