次に皇国史観と冷戦思考による、必然的な結果だ。安倍首相は軍国主義の強い意識を持ち、靖国神社に祀られているA級戦犯を「祖国に身を捧げた英霊」と褒めそやし、極右勢力に対して日本の侵略の歴史を否定し、中国などの被害国に二次被害をもたらすようそそのかしている。さらに冷戦思考を抱えて放さず、「価値観外交」に取り組むことで、他国と中国の仲違いを図っている。間違った歴史観と冷戦思考は、安倍首相が中国に対するタカ派・強硬路線を歩む根本的な理由だ。
それから、米国からの協力だ。米国は中国を潜在的・戦略的ライバルとしており、日本を利用し中国をけん制している。そのため改憲と軍拡を支持し、米日軍事同盟を強化し、その防衛範囲を釣魚島と台湾海峡にまで公然と拡大している。米国はさらに日本を「東洋のイスラエル」とし、「すべての手段」によりその安全保障に責任を持つと約束した。日本は米国という後ろ盾があり、中国に何はばかることなく難癖をつけ、挑発している。
中日の争いの是非、中日関係の悪化の原因と責任については、はっきりしている。日本当局が歴史を歪曲し、何度も歴史の傷口を開くようなことをしている。中国の釣魚島を国有化し、交渉の扉を閉ざし、台湾を狙い、中国の核心的利益を脅かしている。外部の強権と共に中国を脅かしており、安倍首相はさらに中国といえば必ず反対する道を歩んでいる。ところが東アジアのパワーバランスには現在、根本的な変化が生じている。安倍首相は全力を尽くし中国に圧力をかけ、大日本帝国という古い夢を温めているが、これは時代と歴史の間違いを犯しており、成功するわけがない。現代の東アジアおよび国際関係には重大な変化が生じており、平和的な発展・協力・ウィンウィンが基調になっている。中国と各国の利益は密接に結びついている。安倍首相は国際的に中国を孤立させ、他国と中国をけん制しようとしているが、これは時代と歴史の間違いを犯しており、成功するわけがない。安倍首相は方針を見直し、間違った道を歩み続けるべきではない。さもなければ、人を損ねようとするつもりが、自分を損ねる結果に終わるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月3日