日本の時事通信の報道によると、菅義偉官房長官は19日の記者会見で、「カール・ビンソン」に関する質問に対し、「地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、米国の抑止力を確保することが重要だ」と述べた。米空母の到達が予定よりも遅れていることについては、菅官房長官は「米軍の配備にかかわる問題だ」と直接のコメントを避けた。
米国の空母の動向を知るのはそれほど困難なのだろうか。中国海軍軍事学術研究所の李傑研究員は『環球時報』記者に対し、朝鮮半島情勢はますます緊張を高めており、そうしたムードが高まる中では人々は伝聞を伝えるだけで、メディアも通常は空母の行方を追跡することはできないと語った。だだ進行中の空母編隊は大きな目標であり、その航路を追跡しようとすれば、中国軍にそれができるだけでなく、沿線のほかの国々にもそれは可能だ。方式はたくさんあり、まずは衛星で監視できる。また無人機や早期警戒機などの空中偵察システムでの追跡もよく使われる手段だ。もしも「カール・ビンソン」が朝鮮半島に向かっているのだとすれば、多くの国々を途中で経過することになり、往来している船舶もこれを発見することができる。ただ軍が空母を見つけてもメディアにすぐに伝えるとは限らない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月20日