バレエが結んだ中日の友情 中国のファンが語る松山バレエ団

バレエが結んだ中日の友情 中国のファンが語る松山バレエ団。 上海に住むコレクターの鄭健強には、かなえたい望みがある。「バレエの女神」として崇める、『白毛女』の主人公「喜児」(シーアル)を演じた二人目の日本人、森下洋子に、1971年の公演プログラムをプレゼントすることだ…

タグ: バレエ 白毛女 松山バレエ団 森下洋子

発信時間: 2017-05-31 15:15:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

清水正夫がくれたチョコレート

著名な音楽家で監督の尹建平と松山バレエ団との縁は1975年にまで遡る。

この年、19歳だった尹建平は、北京芸術団に付いて日本を訪れる機会があった。芸術団を迎え、最後まで付き添いを務めたのが、松山バレエ団の創始者で団長の清水正夫だった。

尹建平によると、清水正夫は歓迎のパーティーでまず、「私は中国を最も愛する日本人だ。中国文化を最も愛する日本人でもある。さらに中国人民に謝罪をしたいと思う日本人でもある」と言った。「この3つの言葉は我々の団員すべてに衝撃を与えた」

清水正夫の中国への愛は、その後の事実が物語っていた。清水は、中国の役者の食事や宿泊、体調について毎日尋ねた。大阪で尹建平が突然胃炎になった時には、片手に薬、片手にお湯の入ったコップを持って舞台のわきで待ち、尹建平が舞台を下がるとすぐに薬を飲ませてくれた。

清水正夫は、尹建平が踊る姿はまるで息子を見ているようで、特に世話を焼きたくなるのだと語ったという。

「公演が終わる度、清水正夫氏はこっそり私にチョコレートをくれた。チョコレートは甘く、心まで溶かした」と尹建平は語る。「代表団が日本を離れる時には、一人ひとりにプレゼントをくれた。私には小さな目覚まし時計を手渡し、また日本にいらっしゃいと声をかけてくれた。42年が過ぎたが、あの目覚ましはまだ大切にしている」

バレエ用の布の贈り物

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