バレエが結んだ中日の友情 中国のファンが語る松山バレエ団

バレエが結んだ中日の友情 中国のファンが語る松山バレエ団。 上海に住むコレクターの鄭健強には、かなえたい望みがある。「バレエの女神」として崇める、『白毛女』の主人公「喜児」(シーアル)を演じた二人目の日本人、森下洋子に、1971年の公演プログラムをプレゼントすることだ…

タグ: バレエ 白毛女 松山バレエ団 森下洋子

発信時間: 2017-05-31 15:15:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

バレエ用の布の贈り物

 上海バレエ団団長の辛麗麗も、森下洋子と深い縁を持つことになった。

バレエのために生まれたようなこの二人は、20年の時を隔てた1987年と2007年の2度、ニューヨーク国際バレエコンクールで遭遇し、互いを認めるようになった。「彼らのバレエへの態度は神に対するもののようだ。森下洋子が60歳で踊る『くるみ割り人形』を見ながら、私は泣いた。人間が芸術にそこまで夢中になれるものかと、衝撃を受けたからだ」

松山バレエ団のレパートリーである『白毛女』について、辛麗麗は、清水夫妻(清水正夫・松山樹子)と息子の清水哲太郎、森下洋子は、中国と切り離すことのできない結びつきを持っているのだと語る。「周恩来総理は1971年、上海バレエ団が作った白毛女の舞台衣装を彼らに送った。白毛女のかつらが古くなっているのに気付いた私は、喜んでもらおうと、かつらも作って森下洋子に贈った」

中国の贈り物を、松山バレエ団は忘れてはいなかった。

上海バレエ団が『くるみ割り人形』を練習していると知ると、清水正夫は団員を連れて上海までやって来て、一銭も受け取ろうとはせずに、松山バレエ団の『くるみ割り人形』について教えた。辛麗麗の電話でバレエ用の布を探しているのを知ると、清水正夫は、「麗麗が欲しいものは私がプレゼントする。中日の友情のためにも、『バレエ外交』のためにも、なんとしても助け、私たちアジアのバレエ、中国のバレエを盛り上げたい」と語った。

友情の深まりは、歳月がそれを裏付けている。清水正夫は1985年の回顧録で次のように記している。「私が専門として学んだのは、河川や港湾、道路、建築などについてだった。しかし私は、今後は文化交流を中心課題として、バレエという日本では新しい芸術を用いて、日中両国の間に架け橋を築いていこうと決めている。小さな架け橋にすぎないかもしれないが、自分の一生を捧げるつもりだ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月31日

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