「自分は南京大根」 南京を拠点に活躍する日本人監督・竹内亮

「自分は南京大根」 南京を拠点に活躍する日本人監督・竹内亮。 南京に住む日本人の竹内亮氏が監督・製作した中国語のドキュメンタリー「我住在這里的理由」(私がここに住む理由)は、ネット上で1億回以上のアクセスを集める成功を収めた…

タグ: 南京 ドキュメンタリー 撮影 

発信時間: 2017-06-06 16:59:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

〔『私がここに住む理由』撮影班と撮影対象の東京羽田空港の清掃員・新津春子(郭艶春)。写真は竹内氏提供〕

「自分は南京大根」

竹内の連続ドキュメンタリー『私がここに住む理由』は2016年から、、中国の多くのインターネットサイトですでに70回目まで放送され、若者の間でブームを呼んでいる。

しばしば司会として登場する竹内にも中国人のファンが付いた。

中国のツイッター「微博」(ウェイボー)の竹内のアカウントは2015年7月に開かれたものだが、2年も経たずにフォロワーは2万人に迫っている。「最初は妻にせっつかれて始めただけだったが、読者とリアルタイムで相互交流できることもわかり、どんどんおもしろくなってきた」

撮影を除けば、毎日ウェイボーで発言し、読者の反応に答えることが、日々の大きな楽しみの一つになった。路上の屋台で軽食の涼皮(リャンピー)を食べる姿を自分で撮って投稿したり、ドキュメンタリーの新しい回のエピソードを披露したり、今後の撮影について意見を求めたり、竹内亮はウェイボーを存分に楽しんでいる。

「自分のアカウントはほかの人に書いてもらうというわけにはいかない。中国語のレベルがあるか、他人が代わって書いたらすぐにわかる。あまり正確で標準的な中国語だったら自分じゃない」と竹内は笑う。読者が中国語を直してくれるのも楽しみの一つだ。

南京の名物「鴨血粉絲湯」(鴨の血を固めた具材と春雨のスープ)が好き。中国のドラマも大好きだ。『がみがみママとやさしいパパ』(Tiger Mom)や『結婚しようよ』(We Get Married)のようなファミリードラマは特に。コメントが流せる映像サイトを好きでよく見ているが、あるユーザーが竹内は「偽の日本人」と言っているのを見た。

「偽の日本人どころか、自分は『南京大根』だ」。「偽の日本人」と言われても竹内亮は気にするどころか、正直で素朴な南京人を呼ぶ「南京大蘿卜」(南京大根)という言葉を使って自分を呼んでみせる。

竹内亮のパートナーはもう十数人に増えている。中国人もいるし、日本人もいる。とは言っても、スタジオは前から同じ十数平米の小さな借り部屋のまま。『私がここに住む理由』にはスポンサーがまだ少ない。しかし竹内は、これからも撮影を続け、アジアのほかの国々にも行って現地に住む中国人たちのことも撮影したいと計画を練っている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月6日

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