会期3日間にわたる「MAST Asia 2017 海上防衛技術国際会議展示会」が14日、千葉県で幕を下ろした。同展示会は2015年に横浜市で初めて開催され、次回は19年に東京都での開催となる。
日本の防衛相はこの展示会を通して東南アジア諸国への武器輸出を拡大し、国家間の軍事研究協力を強化する考えだとの分析もある。会期中に一部の日本の民衆は、政府が武器装備展示会を大々的に開くことは平和憲法の精神と合致しないと抗議した。
1年おきの開催が常態化
主催機関によると、これは日本で開かれる唯一の海上防衛技術展示会で、1年おきの開催がすでに常態化している。防衛省、外務省、経済産業省が後援する。
資料によると、今回の展示会には日本、米国、イギリス、フランス、インドなど40カ国から160社が参加し、米国のロッキード・マーティンやベルヘリコプター・テキストロンなどの有名軍需企業はミサイル、防空、レーダー、海洋探査、水陸両用作戦などの設備と技術を展示した。
日本の三菱重工は自社開発したキャタピラ式水陸両用装甲車の模型を展示。日本メディアは、同装備は日本が米海兵隊の水陸両用強襲車「AVV-7」を元に設計・研究開発し、防衛省に交付した最新の水陸両用作戦装備だと伝えた。日本が今回の展示会で同型の水陸両用装甲車を前面に出したのは、東南アジアの一部の国の水陸作戦能力向上のニーズに合わせるためだとみられている。
同社の船舶ナビゲーションシステムも注目を集める。これは夜間、雨、雪、霧などの視界が悪い状況下で、艦載機が差分GPSや赤外線誘導などを使って艦艇に近付き、安全に着艦できるようサポートするシステムである。メーカーは、このシステムは信頼性が高く、海上自衛隊の多くの艦艇やヘリコプターに搭載されていると明かした。
日本の防衛装備庁は特別ブースを設け、独自の軍事技術を持つ中小企業の装備を展示。ボイラーなどの精密部品加工を行う三益テック、高精度の映像モニタ処理技術を持つ朋栄などの中小企業が国際軍需市場に参入している。
防衛装備と技術を売り込む