東京都議選の投票が2日、行われた。
この「2017年最大の政治決戦」とされる選挙において、自民党は惨敗を喫した。対照的に、小池百合子東京都知事(現職)が率いる地域政党「都民ファーストの会」が圧勝した。
安倍晋三首相は改憲推進、政治生命延長の重要な段階に入っているが、自民党の首都での敗戦は政権への警鐘を鳴らしており、今後の日本の政界に大きな影響を及ぼすかもしれない。
日本は今年、国政選挙を控えていない。最も重要な地方選挙とされている東京都議選は、今後の日本の政界に大きな影響を及ぼすかもしれない。
小池氏は昨年東京都知事に当選すると、改革の旗印を掲げ、築地市場移転と東京五輪経費削減で支持を集めた。今回の東京都議選では、自民党と連立与党を組む公明党も、小池知事との協力を表明した。小池知事が率いる政党の圧勝は、首相の座を争うという憶測の信憑性を深めた。
また安倍晋三首相は改憲推進、政治生命延長の重要な段階に入っているが、東京都議選の敗北が安倍政権の寿命を縮めることは間違いない。連立与党を組む公明党は自民党との協力を公然と拒否し、安倍首相のメンツをつぶし、連立与党の亀裂を深めた。自民党は東京都議会で最大の政党としての地位を失い、安倍首相は党内からの批判と攻撃にさらされている。長く抑え込まれていた党内の反対派は、これを機に安倍首相に挑戦するかもしれない。
ロイター通信は「東京都議選は日本の首相に厄介事をもたらした。東京都議選は小池知事への投票に見えるが、自民党が振るわなければ有権者の安倍政権への批判になる」と報じた。
安倍首相が2012年に政権運営を開始してから、自民党は衆参などの重要な選挙で勝利を収め、安倍首相の「選挙神話」を生み出し、政界の「安倍一強」の基礎を固めた。しかし長期政権運営と同時に、安倍政権の重要な政策、政府の運営、国会対策、人事などにおいて、独断専行、友達重視、世論無視の傾向が浮き彫りになっていった。今回の選挙の結果は、国民の反発を示している。
自民党は2009年の東京都議選で38議席を獲得するにとどまり、同年の総選挙で敗北した。
自民党が敗北した今回の重要な選挙は、安倍政権を揺るがす一枚目のドミノになるだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月4日