慰安婦生存者が32人から22人、11人に 日本政府の謝罪のタイムリミット迫る
慰安婦生存者が32人から22人、11人に 日本政府の謝罪のタイムリミット迫る。
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林さんは2015年末にこの世を去った。地方の風俗により、息子もしくは男性の親族でなければ墓碑を立てることができず、娘は力になれなかった。林さんの墓は当時、盛り土だけだった。
韋さんと林さんは、私たちに元慰安婦の生活状況と、経験した真の歴史を伝える窓口のようだ。慰安婦の経験は、一生の痛みを残す。生存者らは全身に病を持つ。ある人はその経験により子供を生む能力を失い、養子をもらうか一人暮らしをし、孤独で苦しい生活をしている。ある人は拭い去ることのできない苦しい記憶に苛まれている。ある他界した元慰安婦は生前、寝る時に枕元にナタを置く習慣を持っていた。
一生傷つけられ、一生恨み続ける。傷が癒えることなく数十年も血を滴らせている心は、加害者の謝罪の一声を待っている。残念ながら、中国の多くの元慰安婦は一生待ち続けても、日本政府からいかなる謝罪も受けていない。
日本の慰安婦制度は、20世紀の人類の歴史における最もおぞましく、醜い、闇に満ちたページであり、世界の女性の歴史における最も痛ましい記録でもある。第二次大戦中、中国人女性20万人以上が日本軍の慰安婦になり、獣のように蹂躙された。『三十二』、『二十二』、さらに現在の11人と、時の流れにより生存者が減り続けている。
ところが安倍政権は慰安婦問題をめぐり、軍国主義の罪ある歴史をあの手この手で否定している。彼らは廃墟の上で跳躍し、さらに傷口に塩を塗り、九死に一生を得た慰安婦を「戦場の売春婦」と侮蔑している。筆舌に尽くしがたい非人道的な暴行について、「慰安婦は必要だった」と言い逃れしている。
最後の一人になっても、日本が謝罪する日を待つ。これは多くの元慰安婦の揺るぎない信念だ。「生き証人」もやがてこの世を去るが、日本政府はそれで問題を解決できると考えているようだ。しかし罪ある過去は時の流れの中でいつまでも存在し続ける。歴史の傷は永遠に人目を引き、心を痛ましめるのだ。
慰安婦に謝罪するため日本政府に残された時間は、もう長くはない。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2017年7月20日
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