日本の議員がカナダ側に意見書を出し、関連活動について「反日キャンペーン」「現地の日本人が懸念を表明」と称し妨害していることについて、王氏は「40年以上に渡り、擁護会は現地の日系人コミュニティと良好な交流関係を維持しており、共に民族差別、軍国主義と戦っている。1979年には日系人コミュニティがカナダ政府を相手取り訴えた裁判で、声援を送ったこともある。第二次大戦中、カナダの日本人が財産を剥奪され、強制収容所に送られたからだ」と述べた。
「我々は日系人コミュニティと良好な関係を維持しており、79号法案による影響を受けていない。日系人コミュニティの多くの人が、同議案を支持している。彼らはこれが、日本軍国主義が犯した筆舌に尽くしがたい罪のためだと理解している。我々は各コミュニティにこの歴史を説明し、日系人コミュニティを含む圧倒的多数の人から理解と支持を得ている」
王氏は日本政府の行為に懸念を表した。「これはカナダ人の問題であり、他国政府による影響と干渉を受けることを望まない。日本では現在、右翼が大手を振り、増長している。人々が第二次大戦の歴史を理解することをあの手この手で阻止し、日本の侵略が中国と世界にもたらした被害を薄れさせようとしている。この歴史を否定するやり方は極端な過ちであり、極めて非理性的で異常だ」
王氏は79号法案の取り組みについて直接阻止されたことはないが、「こうする意義と必要はあるのか」と聞かれたことがあるという。「これは彼らが歴史を学ばないためだ。79号法案が可決されるかについては、多くの予想できない要素があるが、可決される可能性は非常に高いと思う。これには皆で努力を続ける必要がある」
署名活動の他に、擁護会議は首相官邸と連絡し、首相から承認を得ようとしている。王氏は人々が首相官邸や州に電話をかけ、同議案の重要性を訴えることを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月30日