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「731部隊の真実」、NHKはなぜ放送できたのか（二）。
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上田氏は三菱商事を退職し、何の関係もないNHKの会長に就任し、多くの人を驚かせた。日本企業の取締役は定年退職後、子会社もしくは経済協会のポストを占めることが多い。上田氏に詳しい人物は、環球時報の記者に対して「上田氏は何かをしたかったに違いない。これは長崎県民としての、歴史への特殊な記憶と関係しているのだろう」と話した。上田氏はインタビューに応じた際に、「人々のNHKへの信頼を取り戻したい」と抱負を語っていた。
上田新会長の力で、NHKの右傾化を逆転させることはできるだろうか。日本メディアの関係者は環球時報の記者に対して「上田氏が力を持っているというよりは、会長就任後にNHKがついに正常化したと言える。NHK内には中国の番組を撮りたい人が多いが、申請を出しても許可されていない。これは籾井氏本人からの直接的な圧力ではなく、中間管理職からのものだ。彼らはNHKで出世しようとしており、会長に楯突くのは賢明ではない」と指摘した。
劉氏もこれに賛同し「安倍首相は中国のテーマに興味を持たない。以前の会長は安倍首相の言いなりだった。中国、特に反戦に関する番組の撮影申請は、上層部でストップがかかっていた。NHK内には確かに、中国に興味を持つ多くの人がいる。日本社会にも中国を好む人が多くいる。多くのドキュメンタリーのうち、中国関係番組の視聴率が最も高い。しかし彼らは当時のNHKの環境で、圧力を受けていた」と述べた。
NHKが同番組を制作・放送したことについて、中国に善意を示したという声があるが、過度に解釈すべきではないとする声もある。せいぜい現場の職員が自由に番組を制作したというだけで、方針に変化が生じたとは限らないというのだ。番組放送から2日後、TBSは「綾瀬はるか『戦争』を聞く～地図から消された秘密の島～」というドキュメンタリーを放送し、第二次大戦中の日本軍毒ガス工場の所在地である大久野島の歴史を紹介した。TBSは2010年より、毎年8月15日に終戦特別番組「綾瀬はるか『戦争』を聞く」シリーズを放送している。
毎年8月15日に特別番組を放送するきっかけとは何だろうか、中国からの注目をどう考えているのだろうか。環球時報の記者はTBSに取材を申し込んだが、「態度は放送番組で示された通り」と断られた。日本の人気女優、綾瀬はるかが同シリーズに起用されていることについては、広島県民としての特殊な記憶と関係しているかもしれないという声がある。
NHKとTBSが戦争を反省するドキュメンタリーを相次いで報じたが、どちらからも取材を拒否された。これは日本国内の政治環境の縮図だ。日本メディアの関係者は、環球時報の記者に対して「TBSは早くから安倍首相に嫌われている。NHK内にはまだ安倍首相に親しい大きな勢力が残されている。今後どうなるかはなんとも言えない」とため息を漏らした。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2017年9月14日
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